work
「学び方のデザイン」についての振り返り
Posted by Miki Ishijima on .2019年4月23日にGoodpatchさんのUI/UXデザイナー育成オンラインサロン Designers Gymにて学び方のデザインというテーマにお話させていただきました。今回はその振り返り会です。
Keep
視覚化の良いきっかけになった
普段、思いついた時にiPadで手書き図説を作成しています。
それらは単にひとりで考えて思いついている訳ではありません。実際に数人のノンデザイナーさんをトレーニーとしてサンプリングし、そこから得たものをもとに思考整理して図説にまで落としています。
おおまかな流れ
- トレーニーとのやりとりから発見 (趣味のデザイントレーニング)
- 思考整理 (お風呂とか家事しながら)
- メモ (iPhoneでネタとして残す)
- 定型化 (寝る前にベットでiPadに落書き)
- 壁打ち (SlackやTwitterで人に見せる)
- 教材化 (N予備校のテキストとして掲載)
主宰しているコミュニティでのサンプリング
仕事だけでなく趣味でもデザイン勉強会をクローズドでやったりオンラインで主宰しており、それが仕事で必要な情報を得る良いフィールドになっているのです。
- N予備校(仕事)
- デザインほにゃらら(趣味)
- クローズドデザイン勉強会(趣味 / 希望者とその友だちで3人くらい)
- Slackチャンネル design-temple (趣味 / これだけ主宰でなくただのメンバー)
以下のようなことを、デザインを学びたい人から直接ヒアリングして仕事に適用しています。
- どこにつまづくのか
- 専門用語をどのようにすれば分かりやすく伝えられるか
- デザインとしてイメージしているものは何なのか
デザインに直結しない「学び方」自体に関するものはN予備の教材では扱わないので取り零しがちでした。Designers Gymへの登壇機会があったことで、それらをしっかり広いあげることができたのです。
クローズドはとくにN予備校の教材作りにて非常にメリットがあります。
クローズドデザイン勉強会のメリット
奇妙な縁で出会った友人の発案で、彼の友人であるデザインに興味のある人たちに声をかけて3-4人で勉強会をしています。
2週間に1回の予定が、わたしが突発的にキャンセルしてしまったり、カフェやわたしの自宅でやったり、はたまた雑談で終わることもあったりと。ですのでサークルに近い感じです。なので料金ももらったりしていません。完全に趣味。
課題の作例がとても重宝しています。1日1回名刺を作るという機会があったのですが、それに赤を入れてN予備校の資料として使わせてもらえたのはわたしにとって大きなメリットです。
最近は皆忙しくて、事実上解散してしまったので今度はフルリモート or わたしの自宅(立川)で同じ頻度でやりたいなと思っています。
図説作り直すの大変だった
手書きではそれなりにカタチになっているように見えるものでも実は詰めきれていないものがあるものです。
デジタル化をして、しっかり情報を構造化していくにあたりそれらを見つけられ、深く考える機会を得られたのは非常に良かったです。
シナリオ作成時のメモ
また、スライド作成時には非常にiPadが重宝しました。普段から自分の思考整理にも活用していますが
- 対象
- 課題
- 期待
- 施策
という4つのレビューポイントを常に意識し、それに必要な情報を過不足なく排出するのに無限に広げられるアートボードは重宝しました。
わたしの中ではいちおうグラレコの定義に入ってるんですが、一般的に公開されてるグラレコはもっと絵とか入って色彩豊かで美しいのでこれは何と名付ければいいんでしょうかね…? まだマインドマップの方近いのかな。
日頃メモを残してるのが良かった
前日にあるように、普段の思考整理や、デザイントレーニングの過程で定型・構造化できそうなものを図説などで書いています。
これがアナログだと、いろんな場所にちらばって二度と出会えません。「iPadで手書き」の副産物として探す場所が集約されていったのがスゴく便利。
打ち合わせで解説するときなんかも、手書きで残した図説をさっと開いて話をすすめられるんで 本当に蓄積って財産 です。
スライドに時間かけたのが報われた
プロットやストーリーはできたのですが、スライドにするのが面倒でなかなか火が付きませんでした。
だってもう自分の中ではこれだけで、ちゃんと話ができるんですもん。あとはこの落書きをスクリーンに写すだけでもいいわけですよ。
なのになんでもう一度書き起さなければならないのか…。コードを二回書くようなだるさを感じます。
グラフィックデザイントーンを考える
自分が好きに作ってよいものなので、まずそこから考えるのが面倒です。かと言って用意されたテンプレートに従うのも仕様理解に手間がかかって嫌なんですが…。
今回はFreepikさんで自分が見てカワイイと思ったものを基調に、そこから発展させました。自分で挿絵を作るとなるとこれまた大変なのでFreepickさんには頭があがりません。
欲を言うともっとスライドをシンプルにしたり再利用性を高めたいです。
Problem & Try
喋りが走り気味
過集中なのか緊張によるものなのか分からないのですが、走り気味になるセッションとそうでないセッションが存在します。今回は前者でした。
走り気味 → 疲れる → トーク精度落ちる → 聞きづらくなる
となるので、ペースを落ちつける方法が必要です。施策には下記が考えられるでしょう
Try
- 自己紹介をゆっくりする
- イスに座る
- ペースメーカーとして相槌役を導入する
自己紹介は参加者としてもあまり興味のないところなのでさくっと終わらせたくもあるのでトレードオフです。5分と区切って会場をゆっくり見渡し、呼吸のタイミングも入れながら助走をつけるのを次はやりたいですね。
実は当日、お財布を忘れてお客さんであるGoodpatchのヨシさんに現金1万円を貰う(返済済み)クソ面白インシデントがあったんですが緊張してたのか抜けてました。もったいない。
ふわーwwwwww 財布忘れて無銭飲食!!!!渋谷西口駅近くなんですが誰かお金貸してください!!!
— イシジマ ミキ@デザインマネジメント本読書オン会準備中 (@woopsdez) 2019年4月23日
ペースメーカーは、同じ人が毎回勤めてくれると振り返りが多角的になるのでいいなと思いつつ、探す・人数バッファを持つ・予定を調整する・出張の場合の予算取りなど負荷がかかるので最小の工数でどうにか実施したい。
一番良いのは、機械にやらせることですね。AIBOって相槌打てましたっけ…?
サイクル作りの説明量
次にまた話せる機会があれば、「イテレーション」という専門用語をちゃんと説明しておきたいですね。
ワークとしてテーマや粒度、期限を設定するのに戸惑わせてしまったのではないかと思っています。
どこまでをHowにするか
しかし、そこまで全部を構造化してしまうと「学ぶ」ではなく「教える」になってしまい結果的にHowとなってしまうのでバランスが必要。
わたしはHowも必要だと思っていますが、なるべくWhy/Whatの妨げにならないようにどこまでHowを教えるのかを設計したいです。
まとめ ワークショップへと広げたい
ワークショップという名称が適切かは少し不安がありますが、考えを広げて、まとめて、人に伝える部分。わたしが話す以外の部分をもっと広げてもう一度やりたいなと思っています。
- 例えば期限をどのくらいにするか
- 設置するポイントはどこまでブレイクダウンされていると良いのか
- ポイントで実践するタスクは本当に自分の特性にあっているのか
- ポイント設置頻度は適切か などなど
もっと参加者が自分の内面を意識できるとさらにサイクル設計が立体的に見えると思います。できれば半日時間をとってやってみたい。
参加された方はGymへの入会やオフ会への参加などすでに能動的にアクションをおこしている事もあり、ワークも非常にスムーズでした、しかし時間制限の短かさもあってうまく着地させることにフォーカスしすぎたかな?という印象もあります。
もう少し、このワークショップ、収集つくんか…?というレベルまで参加者の発想を広げ、疑問をぶつけあい、登壇者がもっと冷や汗をかく設計をしていきたいなと思いました。
でもね、やっぱりわたしもみんなもスタッフめっちゃ優秀で頑張ったから褒めて終わりたい!
さいこう〜〜〜〜!!! みんな大好き〜〜〜〜〜!!!