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フリーランスを一生続けるには

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フリーランスを一生続けるには

Posted by Miki Ishijima on .

Automagic Podcast — #240 ライフワークとライスワークですよ (ft. イシジマミキさん としてPodcastが公開されました。冒頭にそんな話がでているのでこの辺をもう少し記事で補足します。

UXかUIかグラフィックか、自分探し中のデザイナー

N予備校でグラフィックデザインのカリキュラムから実際の教科書まで全てを作っています。また企業の外部パートナーとしてサービスデザインもしています。現在37歳で子どもが二人。夫婦ともにフリーランス。せめて子どもが大学を卒業するまでは今の収入を死守していかないといけません。

Podcastのお話をいただいた時は、まさにちょうど「どうやったら健康的にずっと仕事を楽しくしていられるだろう?」と、仕事の仕方を考えていた時だったので冒頭のような話になっています。

ヤスヒサさんと話すと、自分でも意識していなかったことがどんどん顕在化していきます。せっかくですので初note記念に「一生、この仕事を続けるには」をテーマとして現在の自分が考えている事をまとめておきます。※もちろん後程本家ブログにもまとめ直します。

一生続けるのにかかせない3つの要素

  1. お金がある市場であること
  2. 提供できる価値 = ユーザーの喜びであること
  3. 自分の特性と合致していること

1. お金がある市場であること

「市場」をもっと具体的に言うと「お客さんが払える額」です。すぐに成果が出ようが出まいが、まずそこに割けるお金がなければ私が貰える金額も低いです。徐々に信頼を得て投資の意味合いも含めて仕事が貰えればいいですが、大変です。

デザイン制作をしていた時は、ここが見えておらずどうにか「無い袖をふらせよう」としていた気がします。

最近は、「デザインへの投資をしなければ競合他社に負けるかもしれない」という認識のある企業さんや「学生のうちにデザインやプログラミング教育をしてもらい自社採用の足がかりにする」企業さんなどが主なクライアントとなり「デザインの重要度や特性」をわたしがお話する前から認識してくださっているケースが増えてきました。

2. 提供できる価値 = エンドユーザーの喜びであること

画像では例として動画を見られるサービスを出してみました。テレビ番組などはスポンサーによってお金が賄われて制作されているので、まずスポンサーがお金を出してくれる事が重要になります。視聴者が多いというのも大切ですが、利益に繋るにはステップが必要です。

ネットフリックスなどは、ユーザーが増えればそれがそのまま利益になるので非常にシンプルです。そのため「価値」が何か「誰のため」が明確なのでブレにくくて良いなぁ。と思っています。

同じように考えたとき、わたしが提供できる価値というのはデザインの技術と知識です。それをクライアントに提供する。「価値と喜び」が重なるようにしていくのが私の課題です。また、今はクライアントの喜びが視野ですが、本来ならばクライアントと対等な立場になり、チームとしてエンドユーザーにミックスした価値を届けるのがベターです。

現状の問題は「ついクライアントの喜びばかりを気にしてしまう事」、「エンドユーザーの本当の喜びを把握しきれていない事」などがあるでしょう。前者に関しては「なるべく気にしない」と出来ればいいですが、わたしの気質上難しいでしょう。仕組みを解決するのには「現在の請負体制の良いとこを維持したまま一部を変更する」になるかもしれません。フルリモート前提で、企業とスピード間やニュアンス、文化を理解してやりとりできるようになるのにはチーム構成や橋わたし役、わたし自身の要因も大きく変更が必要です。

3. 自分の特性と合致していること

2の価値と似通っているかもしれません。しかし「相手が喜ぶ価値」と「自分の得意なこと」が一致していてもそれが「自分の特性」と一致しているとは限りません。

実は人見知りでコミュ障で人前で話した後は寝込んでしまう程疲れるのに、相手にはそのコミュニケーション力が喜ばれている。という事もあり得ます。

その作業をすると自分がワクワクし、心が浄化され、もっともっと熱中したくなる。そういった作業が何であるかを知りそれをもとに1や2に落とし込んでいく必要があります。まだ市場で何を提供しようか見つかっていない人はまずこれを見つけるためにいろいろしていくのが良いかもしれません。

わたしの特性は以下になります。

デザイナーとしての表現力と知識は並、もしくはそれ以下かもしれません(自分調べ)。しかし、その小さな基本能力を最大限発揮できる要素として発信力がります。学ぶことがとても好きなので、それを分かりやすく要約して伝えることも得意です。これをするとわたしはどんどん体力が回復していきます。

この特性を1,2に落し込めれば一生仕事ができ、さらにパフォーマンスも維持しやすいでしょう。心身を病んでしまい働けなくなるのを最小化できるかもしれません。

自分の特性が最大化できる仕事を作る

出産までに、わたし抜きで自走する仕組みが作れず休止してしまった「デザインの家庭教師」事業があります。価値=喜びはできていて、私が学べば学ぶほどエンドユーザーにもメリットがある仕組みではありましたが、「人が増やしづらい(利用者 / 講師ともに)」という課題を打破することができませんでした。

現在はN予備校のデザインコースのカリキュラム作成から教材・講師までを担当しています。クライアントの喜び・エンドユーザーの喜びは一致しないこともあるので、前述にあったように「エンドユーザーの喜び」をクライアントと今以上に中心に据えられるように動くことが課題です。

2019年以降の試み

「デザイナー」という肩書をずっと使っていましたが、それをやめて「自分が最大化される仕事」を作り、それに「名前をつける」という事をしたいです。

Podcast内でもOSS界隈で言うメンテナーという言葉を出しました。

「物事を整理する技術」は私は認識していませんでしたが、知人に指摘されて知った価値です。これを元にデザインやサービス、開発業務のオペレーションにスライドさせられたらいいなと。もしかしたらデザインという言葉がまったくない所でパフォーマンスがだせることがあるかもしれません。まずはそれを見つけてみようと思います。

user

Miki Ishijima

http://mikiishijima.com/

仕事では学び方や伝え方をデザインしています。自分が欲しいものを作り続けるのがライフワーク。