diary
結婚で、足りないものを埋めていく
Posted by Miki Ishijima on .わたしの育った環境は「普通」ではあるのですが、いくつか珍しいところがあります。母親が外国人である。お父さんが4人いたり。
まあ、母親が恋多き人という事ですね。いまなら「それもカッコいいな!」くらいに思えます。
ですので、「これはおかしいかな? 大丈夫かな?」と空気を読みながら行動するクセがついたりしてます。だって普通かどうか分からないのだもの!
それが結婚のおかげで、薄まってきたというお話。結婚っていいですね。
給食の牛乳
小学校の入学式当日でしょうか。給食に牛乳パックがでてきました。使い方が分からず、逆さのままストローを刺して牛乳ドボドボさせちゃったのです。
向かいの男の子に「センセー、この人変なことしてる」と言われたことで「ああ、自分は変なのか」と思ったのです。
「変なこと = 悪いこと」と自分の中で勝手に解釈を広げてしまい、「変なことはしちゃいけない」という自分ルールが今でも根幹を成していると感じます。
取り去りたいけど、それができたら苦労しない。
自由にふるまっている人を羨しく思ったり、翻って斜にかまえてみたり。そういう行動をした人に「普通であるべき」と笑顔(目は笑ってない)で指摘してしまったり。
うーん、了見の狭い人。それでも、少しずつ視野を広げていく意識を持つようになりました。
きっかけはおせち
わたしの家は、フィリピン人の母親と日本人の父親(2人目)。ジャズバンドで生計を立てていた両親は、モダンだったのかな? 昔ながらのこだわりというのがありませんでした。
だからこそ、お正月のおせちは旦那さんの家の味を覚えたいと思えたのです。
自分にそういうルーツが無いことに関して、恥ずかしさや、「普通」から欠落したものがあるような気がしていたけど、結婚して相手のそれを共有できて幸せなんです。
旦那さんのルーツを貰って、我が家のかたちが出来ていく。なんとまあ、満ち足りたことか。
無いことが、プラスになる
自分にルーツがないことで、相手のルーツを喜んで受け入れられることが嬉しい。そして自分に「普通」になるためにピースが貰えたようで嬉しい。
他の人から見たら、わたしも十分普通なのです。でも、洋服のタグみたいに自分のどこかをずっとチクチクしていて、気になって仕方なかったものが無くなっていくのは、見える世界すら変えてくれました。
自身が子どものときに欠落していたものを、ひとつずつ補完している感じ。
結婚ってスゴくね!?