diary
妊娠糖尿病と診断されたら
Posted by Miki Ishijima on .最近話題の糖質制限。妊娠糖尿病と診断されてしまって嫌々始めたのですが慣れてみるとこれが結構いい感じ。同じように診断された方の参考になればと思い書き残しておきます。
※ 個人の感想などが含まれているので、効果を保証するものではありません。ちゃんと医療機関の指導に従ってね。
妊娠糖尿病とは?
詳しいことは下記のサイトをご覧ください。
妊娠糖尿病とは、妊娠中にはじめて発見された糖代謝異常です。なお、妊娠前から既に糖尿病と診断されている場合や、妊娠中に“明らかな糖尿病”と診断された場合は妊娠糖尿病には含めませんが、これらは妊娠糖尿病より重度の状態ですので、血糖をより厳密に管理する必要があります。また妊娠前に糖尿病と診断されている場合は、血糖を十分管理した上で計画的に妊娠することが、健康な赤ちゃんを産むために非常に大切です。
母子ともに、出産でのリスクが高まるので血糖値をコントロールすることが必要なのだそうな。
血糖値のコントロールには運動も必要ですが、妊婦さんは激しい運動ができないため、食事療法がメインとなります。
指導1回目 妊娠糖尿病が発覚
妊婦検診で誰もが行う検査があります。夕飯以降、何も食べず病院へ直行し、サイダーを飲み糖質の上がり方を調べるというものです。
前日の夜から甘いものが食べられないので、すごく美味しく感じる。
その検査で
- 「139ですか、高いですねぇ」
- 「主食を抜くようにしてみてください」
と、言われました。
何がどう高いのかが分からず さっぱり実感がありません。
その時の疑問
- 私自身の平均値などは調べないのに高いと分かるの?
- 糖質の平均的な数値っていくつ?
- 食事が悪いのではなく、普段から血糖値が高いのでは?
- インシュリンが十分な量分泌されているか分からなければ食事制限をしても意味がないのでは? (原因の特定がされないまま、食事制限されるのは嫌だった。と、いうかごはん食べたかった。)
- 一体どのくらいの値をキープしていれば正常なのか
この時の指導では、話を聞いていたものの危機感は一切なく、全く改善しませんでした。
まあ、いろいろ疑問点を挙げましたが、素直に白状すると「ごはんを食べ続けていたい」から屁理屈こねてるのをそれっぽく飾って理屈っぽくしてただけなのです。
指導2回目 1週間の献立記載
毎日の食生活を記録していくようにと指導されました。
なるべく主食を抜くように。いきなりは難しいだろうから夕飯から減らしましょうとのこと。
そうは言っても、1日1食だったりその1食がもはや昼食なのか夕食なのか分からないことがザラだったので、記録もヒドいものでした。
料理するという発想が無かった
妊娠前から、食事を全て外食で済ませていましたし、妊娠中はつわりで無気力になっていたので料理をする習慣なんてありませんでした。
- お腹が空いたら外食か出前。お菓子などでお腹を満たしていた。
- 昼にラーメン、ごはんを大盛り。
- 甘いものはNGとされていなかったので、果物などを間食。
- つわりでも飲めたアセロラジュース(100ml/9.4g)を毎日飲んでた
活躍していたメニュー
- ココイチ カレー(ごはん大盛り)
- 家系ラーメン
- ハンバーグ、ステーキ等
- 果物
荻窪・高円寺の出前に関しては、プロと言えるくらい頻繁に利用してました。出前プロ。
今、当時を振り返ってみるとアホすぎるますね。
その結果、「妊婦の自覚なし」と助産師さんに強く言われました。そんなに怖い顔しなくても…。
で、またもや指導。
指導3回目 血糖値測定
しかし、そんな私にも転機が訪れます。再三の指導にもかかわらず改善の兆しがない私に最終兵器がやってきました。
血糖値確認マシーン
それによって数値が見え、いくつかの疑問が解消され、食生活を変えればすぐ改善できることが明かになってしまったのです。
- 食事が悪いのではなく、普段から血糖値が高いのでは? →
わたしの普段の血糖値は90前後だった(ほぼ平均値)
- インシュリンが十分な量分泌されているか分からなければ食事制限をしても意味がないのでは? (原因の特定がされないまま、食事制限されるのは嫌だった。ごはん食べたかった。) →
食事制限によって効果がてきめんに出ているのでインシュリンの検査はせず
- 一体どのくらいの値をキープしていれば正常なのかが分からなかった →
120という数値を越えないことが目標
もうやるしかねぇ。
血糖値を測るキットを借り、前回の指導時と同様に献立を記載していきます。
「妊婦の自覚ないわよ!!!」「子どもにもこんな食生活させる気ですか?」と強く言われて、あまりにも悔しかったので、ちょっと本気出しました。
いよいよ、糖質制限生活開始です。
実際にやってみたらすごく楽しかった。
エンジニアさんやゲーム好きな人は分かると思うのだけど、インプットに対して、アウトプットがすぐに返ってくるのは楽しい。状況の見える化ができた。
どんな食事がいいのか
旦那さんが見るに見かねて、この本を購入してくれたのですが、献立の組み立て方などがとっても分かりやすかったです。
しかし、まわりの人に糖尿病とバレるのがなんか恥ずかしくて、この本は見つからないように隠してました。
- 主食一切なし
- 料理に砂糖は一切不使用 ※1
- 飲み物はお茶かコーヒー ※2
- コーヒー 1日1杯
- お茶 2-3杯
※1 砂糖なし料理について
- 米由来の調味料、ドレッシング、マヨネーズ、ケチャップなどの複合調味料は使っていました。使わなかったのは自分の料理段階で入れる「砂糖」のみ。
- インゲンのゴマ和えとかも砂糖なしで違和感なし。
※2 カフェインの摂取について
お茶、コーヒーはカフェインを含むので、助産師さんにはハーブティーをすすめられていました。しかし両方とも摂取量は許容範囲だったのでとくに気にせず。
この本、ギフトでいただいたのですがめっちゃ良かった。エビデンスを読み込んだ作者が、妊娠中のリスクあれこれを分かりやすく教えてくれてます。
定食 & 居酒屋メニューを思い出せ
一汁三菜で献立を考えていきますが、そのままだと主食がない分お腹がすぐ減ります。糖質って満腹感にも影響してたんですよね。
メイン2種類 + 副菜1種類 + 汁物という構成にしました。
居酒屋でごはん無しで食事をすることもあったので、それを思い出しつつ下手なりに料理をはじめました。
和食を食べるのが一番ラクだった
外食がネックに
野菜プレートなどヘルシーそうなメニューでも、果物やドレッシング、調味料での糖質摂取は避けられず、120の上限値を越えてしまうことが多かったです。外食するときは野菜の摂取もあきらめて肉充になることにしました。
外食活躍メニュー
- 和光&まい泉
- 大盛りカツ+1皿カツ+キャベツ
- ごはんは食べない
- ドレッシングはちょっとだけ
- サイゼ
- ハンバーグ+チキングリル
となりのテーブルの女子高生やらサラリーマンに、あいつギャル曽根か?という目で見られました恥ずかしい。
指導4回目 病院での測定免除
1週間だけの機器貸出ですが、糖質制限への意欲を大いに駆り立ててくれた立役者。
妊娠中に発覚したから「妊娠糖尿病」となっていますが、もしかしたらもとから糖尿病だったのかも…?という懸念もあって、我が家で購入することにしました。
テルモ メディセーフ ミニ 血糖値自己測定器セット (測定器+注射針+測定用チップ)
1日 食前・食後・就寝前の7回計測が必要です。1週間の計測となると49回。1回ごとに注射針と計測チップを消耗するのでけっこういいお値段しちゃいます。
毎日ではなく検診1週間前に1日置きに計測して数値を記録。その内容を妊婦検診のたびに持っていくことにしました。
待ち時間が減った!
血糖値の検査は食後1時間半〜2時間の間に行います。機器を購入する以前は病院で測定していたため、検診をその時間合わせなければなりませんでした。
うまく予約がとれないと、早く病院についたのに1時間待つことになってしまったり。妊娠中しょっちゅう眠くなっていた私はこの待ち時間が苦痛でした。
それが、自分で血糖値を測っておくことで病院での検査が不要になり、その分早く診察が済むようになったのです。ありがたい。
病院側でもこの行動は好印象だったのか、たまに120という数値をオーバーしちゃうことがあっても、「原因を考えたり、普段の食事で血糖値を意識していることが良い」とのことで、前ほど怒られなくなりました。
それ以降の検診で厳しい指導を受けることがなくなり、糖質優等生(?)に。めでたしめでたし。
出産後の糖質負荷検査
さて、出産を終えて二ヶ月たつと体内でインスリンを生成を妨げることがなくなるようです。
改めて自身が糖尿病なのかどうかを検査することができます。
おそるおそるでしたが、結果はなんと正常値。糖尿病じゃありませんでした。パチパチ。
ただ、妊娠糖尿病になる人は元の食生活を続けると糖尿病になる可能性が高いです。できる限り妊娠中と同じ食生活を続けることが望ましいのだとか。
出産後は食事療法以外に、赤ちゃんと散歩したり、買い物に行くようになったことも手伝って、体重がみるみる減るようになりました。
出産で痩せた! すごい! ってことで続けるのが楽しくなってます。
楽しい糖質制限 まとめ
糖質制限で辛かったのは、主食を食べられない事よりも甘いものが食べられない事でした。
デパートの1FのGODIVAやらMorozoffとか、前を通るだけでよだれがすごいことに。なによりもこういった欲求を我慢するストレスをうまく解消してやることが継続のポイントです。
ちょっとくらい甘いもの食べちゃってもいいのです。普段の間食を無糖や糖質の少ないものに置き換えていきましょう。
間食しちゃダメ。というのは言わないで! だって妊娠中って信じられない程お腹が空くんですよ!
これにもかなり助けられた。
デザートを取り寄せてみたり、作ってみたり
糖質制限デザート、パン、麺。そういうのを調べて、お取り寄せするものを選ぶだけでもワクワクしてかなり楽しめました。かなりストレス軽減できた印象。
糖質ゼロ麺はかなり優秀です。夏の時期の麺類はこれに置き換えてもいいね!
最終的には、お菓子を自分で作るという手もあります。ドーナツは簡単ですし、砂糖なしで作ってもおいしかったです。揚げたてヤバし。
自分で作ると、砂糖の量の多さにビックリします。意識的に減らしやすくなるのではないでしょうか。
自炊も考えてみよう。
自炊ができると、糖質制限はすごくラクになります。3食ともに主食を抜けるようになれば、オヤツなどで甘いものとっても罪悪感少ないです。
時間がとれない場合は、週末に作り置きしておくと良いかもしれません。
この本は重宝してます。買いだめのポイントから必要な調味料、保存容器までしっかり買いてあり、しかも美味しい!
旦那さんがスタンディングオベーションするくらいには、良いレシピが揃っています。
辛くなったら食べちゃってもいい
多少自分に甘くて良いと思います。自分だけでなく赤ちゃんにも影響があると考えると、量は自然と減っていくはず。
わたしは食べちゃってちょっと後悔したときはFacebookなんかで糖質制限意識高い系発言をして、気を引きしめています。
旦那におサボりバラされてるの図
「自分糖質制限バリバリできてるぜ〜」みたいな発言をしても、サボってることは自分と旦那さんが知ってるから、SNSでたくさんいいねやコメントしてもらって楽しくなればなるほど「…ちゃんとしなくちゃ」となるんですよね。
コメントには非常に役立つ情報がたくさんあって、励まされました。
妊娠糖尿病と診断されても、悲観的にならず楽しく食事をしていきましょう! 何かの役に立てば幸いです。